NPO法人知多地域成年後見センター

知多地域全体を支える成年後見での協働の在り方
講師:知多地域成年後見センター 事務局長 今井友乃

ポイント:5市5町行政・社協との連携・協働

成年後見制度とは、認知症、知的障害、精神障害などにより、判断能力が十分でない人の権利を守る制度です。2000年4月に「介護保険制度」がスタートし、利用者(本人)が事業者と「契約」して介護サービスを受けるようになりました。同時に、既に判断能力が十分でなく、事業者と契約できない利用者などを支援する「成年後見制度」も始まりました。「介護保険制度」と「成年後見制度」が高齢者の生活を支える車の両輪と言われる所以です。
※金融広報中央委員会「知るぽると」より抜粋

介護保険事業に参入した時点で知多半島でも成年後見制度を検討すべきとの声は挙がっていたものの、その対象者はありませんでしたが、2003年秋、余命半年と宣告された障害を持つ息子の未来を案じた母親からの相談がきっかけとなり、サポちたで法人後見を受任することになりました。
当時、サポちたの事務局長だった今井さんを中心に学習会やフォーラムを重ねつつ、利害関係者との非公式な会議、知多5市5町行政の関係機関の調整会議等の開催、行政・社協に呼び掛けて先進事例視察を実施しながら行政の実施計画にのせるまで、双方にとって必要なポイントを丁寧に合意を図りました。その結果、2008年にNPO法人知多地域成年後見センターを立ち上げ、現在も委託事業として知多5市5町の高齢・障害分野を超えたセーフティネットとして、また、その必要性を市民や行政職員を対象に研修を行うなど幅広い事業展開を行っています。さらに、成年後見利用促進に向けた設計及び進捗管理などの中核機能を兼ね備えています。

●公式ホームページ
http://chita-kouken.com/


ページの一番上へ