いちのみやヒツジかいの勉強会に参加しました

2025年度訪問事業 No.317-09
訪問先:いちのみやヒツジかい
日時:2025年6月14日(土)
(訪問スタッフ:大西)

いちのみやヒツジかい主催の第2回勉強会に行って来ました。テーマは~羊肉のお話と食べ比べ試食会~です。こちらは一宮市市民活動サポート補助金補助対象事業です。

・いちのみやヒツジかいとは
高齢化が進む一方で、出生率の減少、人口流出などの課題が叫ばれるようになってから久しくなりますが、地方都市がどんどんと元気を失っています。生活の基本である“衣”、“食”、“住”の確保がとても大切な時代となっている今こそ、もう一度、その基本に立ち返ることが大切だと考えています。これまで、一宮市のシンボルとしてのウール(羊)への思いをもった調理師、羊飼い、獣医師といった個人的な立場で活動してきた小さな取り組みを繋げ、広げる活動を行うことにより、「“羊”と言えば北海道!」、「いえいえ、尾州一宮でしょ!」といえる元気な街づくりをすることを目的としています。(情報サイトより)
https://www.138npo.org/info/group/kihon.php?group_id=639

・羊肉のお話
「ビストロプティル」オーナーシェフの小島克修さんがお話しされました。
ラム、ホゲット、マトンの違い、羊肉の栄養素や脂、調理法、一宮周辺で羊肉を販売している場所等のお話で知らないこともたくさんあり、勉強になりました。特に脂に関しては、融点が高い(44~45℃)ため人間の体温では溶けにくく身体に吸収されずに体外に排出されるそうです。ダイエットに良いとのことでした。

・羊肉の食べ比べ
違いがわかるように味付けは塩のみで全て炭火焼きでした。
マトン(生後2年以上)とラム(1歳未満)の、もも・ロース・バラ・ランプを食べ比べました。羊肉のもも煮込みの試食もあり、こちらの羊肉はとても柔らかくビーフシチューのようでした。


・アドバイザー兼事務局長、獣医師の田中さんにインタビュー

〈団体を始めたきっかけは?〉
ヒツジを通して地域で自活できる世界を作りたくて立ち上げました。

〈活動上の課題や困りごとは?〉
金銭的な面とヒツジを飼育する場所の確保が難しいことです。また地域を見渡すと耕作放棄地の問題もあります。耕作地を放棄して管理を怠るとヒツジの飼育もできないほどに荒廃します。商業、工業、農畜産業が共存する地域の実現のためにヒツジを活用して問題に取り組むことが今後の課題です。

・勉強会を終えてメンバーからのメッセージ
◆代表の小島さん
羊肉の魅力を広められた。一宮をヒツジだらけにしたい。
◆アドバイザー兼事務局長、獣医師の田中さん
参加者が真剣に話を聞いて食べ比べしてくれたので、今後伝道師となってヒツジのことを広めて欲しい。
◆ヒツジ飼いの堀田さん
たくさんの方に羊肉の美味しさと奥深さやいろいろな背景を知ってもらうことが出来て良かった。

・団体を訪問して (スタッフ:大西)
羊肉の食べ比べということで申し込みをした時から楽しみにしていました。炭火焼きだったので外での調理、試食でした。当日はあいにくの雨でしたが、羊肉のあまりの美味しさに、天気のことなどは気にならず、参加者の「美味しい!」と言う声に雨音も消されて行くようでした。
一宮(尾州)は、世界3大ウールの産地です。先人たちが築いてきた衣に、食(羊肉だけでなくヒツジの形をした食べ物も含む)、住(ヒツジの絵、ネイル、飾りも含む)を加え、この3つが一宮で循環出来る社会を作り上げる事業を語ってくれたメンバーたちはキラキラと輝いていました。今後の「いちのみやヒツジかい」の活動に期待しています。

同じカテゴリの記事

Share on Social Media